寒風吹きすさぶ12月のとある土曜日、午後1時。合羽に作業帽、そして長靴。もうすでに臨戦体勢に入ったかのようないでたちの男たちが、三々五々集まってきた。聞けば、今から皆で正月用の門松を作るのだという…。
「囲炉裏の会」は、村おこしの推進を目的に一昨年発足した町内最大のボランティア団体である。
会長の花垣さん、そして御用地館館長でもある沼田さんに話を聞いた。
驚いたことに、この短期間で実に様々な活動をしている。
特に、子供向けの農村体験は秀逸だ。三原地区の会館に一泊して、自然体験・学習をしたり、桑本の老夫婦宅に泊まって昔語りを聞いたりするというもの。他にも、町民に願い事を書かせ貼らせた流し灯ろう作りや、ちびっこ大餅つき大会などなど。
「もちろん正会員もですが、できれば村中の人に参加してほしいですね。」会長の花垣さんが胸中を語った。
御用地館とは、元々その屋号を住吉屋といい、三百年以上の歴史をもつ庄屋であり豪商の屋敷跡。希少な文化遺産として町が復元整備した。威風堂々とした造りと設えに、かつての栄華が偲ばれる。
また、かの柴野栗山や伊能忠敬ゆかりの止宿としても歴史的価値が高い。
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